iPhoneの「緊急電話」のおはなし。
多言語。
iPhoneを手のひらで転がし遊んでいたとき。フッと「緊急電話」をタップし、ボーっとながめる。
「ん?文字が変わってる〜、知らなかったぁ」
「緊急電話」のとき、キーパッドの上に表示される「Emergency Call」の文字。これが様々な言語に切り替わっている。もちろん日本語の「緊急電話」も。ドイツ語の「Notruf」も。イタリア語やロシア語、etc...。
日本人とは限らない。
緊急で電話をかけるのは、確かに日本人とは限らない。
たとえば、ぼくが事故にあって、偶然居合わせた人がいたとする。その人は、外国の人。しかも観光客。日本語は分からないし、急いで連絡する術もない。目の前には、ぼくのiPhoneが転がっている。幸い、事故の衝撃で多少のキズがついたものの、壊れてはいないようだ。その外国人は、ぼくのiPhoneを手に取り、連絡をとる。程なく、救急車が到着し、ぼくは病院へ搬送された。全治3ヶ月の重傷だったが、命には別状なかった。
こんなケースがあるかもしれない.........ん?いや、ちょっと待てよ...
入り口は「日本語」
iPhoneの緊急電話にアクセスするための入り口。
パスコード入力画面からアクセスするその入り口は「日本語」だ。iPhoneのユーザーであれば分かるかもしれないが、使ったことがない人には「?」となるかもしれない。慌てているときなら尚更。まぁ中国の人なら問題ないだろーけど。
どこにかければいいの?
仮に入り口から部屋に入れたとする。...で、どこにかければいーの?
SOSに関する電話番号は、世界的に「3桁の数字」である場合は多いものの、番号自体は共通化されていない。前述のようなシチュエーションがあったとして、緊急電話のキーパッドまで辿りつけたとしても、それからどーすればいーか分からないのでは?
ひと気のない山奥でもない限り、直接助けを呼んだほうがベストだと思う。
なんの入り口か、分かりやすくしてはどーか。
たとえば、こんな風に。
こんなのは、どーだろ?
いや、Appleらしい、もっと分かりやすいシンプルなデザインでいーんだけどね。
エリアに応じた緊急電話をワンタッチで。
部屋の中に入ったら、キーパッドじゃなくてワンタッチで緊急連絡先にアクセスするような作りにできないのだろうか?しかも、エリアに合わせて。判別は簡単に出来るはず。日本なら110や119へ、アメリカなら911へ。
たとえばWebブラウザを使って、タッチキーを表示すればいーんじゃないだろーか。
というか、全世界共通で番号を作ってほしいね。もう警察とか救急とか消防とか選ぶんじゃなくて、どの国で何が目的でかけても、共通の交換手にアクセスできるような。
そもそも、なんのために多言語表示しているんだろう...
きっと緊急電話の入り口から部屋の中に入った人は、そこが何の部屋か知っている人なんじゃないだろうか?となると、その部屋で何かが出来る人である可能性が高いのでは?そんな人に、しかも慌てているだろう状況で、多言語表示してあげる意味ってなんなんだろー。
通話ボタンがちょっと違う。
ちょっと横道。キーパッドの通話ボタン、通常と緊急でちょっとだけ形を変えてある。これは「いつもの電話とは違いますよ」ということをデザインで伝えているんだろうか?
iRumors Eye :^)
「そもそも多言語表示している理由」をぼくの腑にストンと落としてくれる人募集中〜♪