@iRumors24
iPhoneの「機内モード」がなくなるかもしれません。
FAAとFCC。
ともにアメリカの政府機関です。- FAA(連邦航空局):航空輸送の安全維持
- FCC(連邦通信委員会):放送通信事業の規制監督
機内でiPhoneを使うには、FAAとFCCの許可が必要。
ちょっとややこしいんですが。FAAは例えば乗客の電子機器利用による旅客機の機器・通信への干渉を懸念して、機内でのスマホ、ゲーム、デジカメなどのデバイスの利用を禁止しています。
FCCも規制する理由は同じですが、管轄はあくまでも通信事業となるため、適用範囲が異なるし(通信機能のないデバイスは管轄外と思われる)、FAAの航空輸送の安全維持とは理念が違うかな。
つまりどちらかが規制を解除しても、どちらかの規制に触れてしまうため、例えば機内でiPhoneをあますところなく使うためには、両機関の許可が必要となるわけです。
FAAが規制を緩和。
先日、FAAがこの規制を緩和しました。離着陸時も電子機器の利用可能に、米連邦航空局が規制緩和 | Reuters
これを受け、デルタ航空とジェットブルーが、早くも機内の電子機器利用についてルールを改め、機内全員の「はい、チーズ」(↑トップ画像)とともにニュースとなっていましたね。
ただ、これはあくまでもFAAの規制が緩和されたに過ぎず、いぜんとしてFCCが監督する「機内での通話・通信」は禁止となっています。iPhoneを利用する際も「機内モード」で使う必要があります。カメラの使用や、iPhoneの内蔵メモリ上のデータにアクセスすることは可能となりましたが、通話はもちろん、書籍や動画のダウンロード、ストリーミングなどは不可となっています。
ただし、Bluetoothの利用、さらに、機内提供のWi-Fiによる通信は可能です。これはFCCの管轄外なんでしょーか???Wi-Fiが使えるのは、非常にありがたいですね。
追従するFCC。
そして、FCCもこの流れを追いかける動きをみせています。米FCC、航空機内での携帯電話の利用容認を検討 - WSJ.com
実は以前(2004年)にも機内での通話・通信を目指したことがありましたが、いろいろと物議を醸して廃案(2007年)となっています。
ただ、当時とはかなり世の中の状況が異なりますし、FAAの緩和もあることから、今回はすんなり進むのではないでしょうか?
iRumors Eye :^)
とはいえ、機内の「通話」は勘弁してもらいたいですね。最近、地下鉄内も普通に携帯がつながるようになりましたが、一部のマナーを欠いた行為が目立ちます。許可されると、配慮すべき暗黙のルールを平気でぶち破ってくる族もいるので、この辺は航空会社の腕の見せどころかと。また、横でずーっとカチャカチャとゲームやられたらたまったもんじゃないですね。大人がモンハンやってたら、パラシュートつけて突き落としてやりたくなりそーです。
近い将来、iPhoneの「機内モード」は名前をかえるか、なくなるかもしれませんね。